SPECIALIZED ROUBAIX ELITE についてあれこれ

SPECIALIZED ROUBAIX
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この度新たな相棒としてお迎えしたSPECIALIZED ROUBAIX ELITE(スペシャライズド ルーベ エリート) について、なんやかんやと書いていきたいと思います。

購入を検討している方の参考になれば幸いです。

ちなみに、剛性や乗り心地についての感覚は人それぞれですので、あくまでも私個人の主観に基づく感想になります。

そんなのは当たり前のことですが念のための予防線です(笑)


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新型ROUBAIX  メディアの評価とユーザーの評価は

私の愛車となった新型ROUBAIXは、初代から数えると5代目のモデルになります。

エンデュランスロードの先駆け的存在で、スペシャライズドのロードラインナップの中では、万能型のターマック、エアロ重視のヴェンジとともに3本柱のうちの一つとして、10年以上前からラインナップされています。

エンデュランスロードの鉄板モデルと言える存在のルーベですが、今世代のモデルで驚きのモデルチェンジを果たしています

従来のルーベは、「ZERTZ/ゼルツ」と呼んでいる衝撃吸収用の樹脂ダンパーをフロントフォーク・シートステーに埋め込むことで、走行時の不快な振動を軽減していました。

さらに、第4世代からはシートポストのヤグラ下にゼルツを配した、コブルゴブラーシートポストなるものも開発しており、まさにゼルツ様様状態でした。

ブルブラ? ブルブラ? ブルブラ? まぁなんでもいいや……

実際、ゼルツ様様ルーベは、パリルーベをはじめとする石畳・未舗装路などが登場するプロレースで数々の成績を残しており、その性能は確かなものだったのだと思います。

そもそもパリルーベで勝つためにルーベと名付けたわけですから、スペシャ開発陣のドヤ顔も想像に難くないですね。

ルーベの名を巡って訴訟沙汰起こしてたのはどうかと思うけど……詳しくは「スペシャ ルーベ 訴訟」で検索。開発陣のおじさんたちは悪くない。

第5世代ルーベでは、そんな信頼と実績のゼルツに突如別れを告げます。

シートポストこそコブルゴブラーを継続しゼルツを残したものの、フレーム・フォークからはゼルツの文字が完全になくなりました。

電撃離婚といっても過言ではないでしょう。

ゼルツに代わる衝撃吸収ギミックとして、新型ルーベはまさかのフロントサスを搭載することになりました。

フロントサスです

正統派定番エンデュランスロードから、仰天機構ド変態エンデュランスロードへと変貌を遂げてしまいました。堪りませんね。

さらに、シートステーのゼルツを無くした代わりに、シートステーのクランプ位置を従来から大幅に下側に移動させ、ポスト自体のしなり量を最大化させています。

どうせなら後ろ側にもどこかしらにサスを仕込んでしまえばいいのにとも思うのですが、流石に走行性能への影響が大きいのでしょう。

そんな訳で、今までのエンデュランスロードとは一線を画す衝撃吸収機構を備えて2016年に第5世代ルーベはデビューしました。

モデルイヤーは2017年モデルですね。2019年2月現在、毎年カラーチェンジのみで第5世代ルーベは引き続き販売されています。

発表当時、各自転車メディアでは「異次元の乗り心地」「次世代のエンデュランスマシン」などと評価され、例によって例のごとく大絶賛でした。

メディアはたいていそんなもんですね。

当時の私は面白いとは思いましたが、購買意欲は湧きませんでしたし、レースで使いたいなんて微塵も思いませんでした。

発表から2年経ち、こうしてツーリング用途として選ぶことになるなんて想像もしていませんでした。

いざ購入を検討するにあたり、メディアの記事は一通り目を通しましたが、肝心のユーザーの評価がなかなかお目にかかれません。

買うときに一番参考になるのは一般ユーザーの評価です。個人のブログや知人の感想が一番参考になります。

メディアのライターさんの感想は「パリッとした加速感」やら「むっちりと粘り強い走行感」など、自転車の評価なのかフランスパンの評価なんだかよくわかりません。

一般人の評価になかなか出会えないのですが、人気ないのでしょうか?明らかに第4世代ルーベのユーザーの方が多い感じだし、走っていてもまず出会えません。

エンデュランスロードのくくりで見ると、TREKのDOMANEシリーズの方が人気ありそうです。

いいですね、「マイノリティを愛する教」信者としては逆にルーベを愛してあげたくなります。

人気がないからこそ、選択する価値があるのです(?)

一般評価がないなら書けばいいじゃないか!ということで世の中に新型ルーベの素晴らしさを伝えるべく、ブログを始めました。

もっと人気が出てほしい……でもマイノリティでもいてほしいジレンマ……地下アイドルを応援する人間の気持ちでしょうか。よくわからんけど。

車体の特徴とパーツ構成

そんな訳で私の求めるグラベルツーリング的用途に使えそうで、定番モデルでありながらいまいち人気のなさそうな新型ルーベに惹かれて、購入に至りました。

私が購入した2017年モデルのELITEグレードは、フレームにFACT 10r、フォークにFACT 11rというカーボンが使用されています。

11rの方は最上級グレードのカーボン素材で、上位グレードであるS-WORKSモデルと共通らしいです。

これはいいですね。フロントフォークの剛性は走行性能にかなり影響を与えます。固いフォークは走りの軽快さとコーナリングの安心感につながります。

FACT 10rのフレームですが、重さは計っていませんが、105で普通に組んで8kgそこそこなら、そこまで重いということもないような気がします。

振動吸収機構をフレームに設けてないので、こちらはそれなりに剛性を持たせていそうな感じがしました。通常のエンデュランスロードに見られる、たわみを生み出しそうな部分が見受けられず、比較的直線的なフレームです。フレームだけならターマックと言われても違和感ないくらいです。

そんなフレーム・フォークに搭載されるのが、フロントフォークのコラム上部に内蔵される「Future Shock」です。

今世代ルーベの目玉、コアテクノロジーと呼べる20mmストロークのコラム内蔵サスペンションです。

サスの硬さは「ハード」「ミディアム」「ソフト」三種類から選ぶことができ、標準では、最も硬い「ハード」が内蔵されています。

簡単に換えることができるので、体重やポジションに合わせて換える感じですね。

ちなみに僕は全て試した結果、ミディアムに落ち着いています。

このFuture Shockが異次元の乗り心地を生み出すそうですが、果たしてその効果の程はいかがでしょうか。

ちなみに試乗はしていないので、疑い半分期待半分といった感じです。

シートポストは先代ルーベにも採用され、「ZERTZ/ゼルツ」の残党とも言えるコブルゴブラーシートポストが採用されています。

そして、そのクランプを通常よくあるトップチューブとの交点ではなく、下側にオフセットされたシートステーとシートチューブの交点で行っています。クランプ部から上はシートポスト径よりシートチューブの内径が一回り大きくなっており、内部に隙間ができています。

擬似的に、かなりスローピングのフレームに超長いシートポストを付けたような形になっているわけです。

シートポストが長ければ長いほどしなりが大きくなるわけですから、単純ではありますが、確実に衝撃を吸収してくれるでしょう。 

コンポーネントは5800系105をメインに、クランクはプラシクスワークス、ブレーキはTRP SPYER が採用されています。

時代の最先端、ディスクロードってやつですね。機械式ですが。

ぶっちゃけこのグレードのディスクブレーキはリム式と比べて格段に優れているなんてことはありません。というか、比較対象になる105やアルテグラのリムブレーキの出来が良すぎるんです。

なんだかんだでSHIMANOは偉大です。

もちろん油圧式にすれば話は変わります。制動力・操作性ともに向上します。

油圧式レバーの引きの軽さは、慣れてしまうと戻れなくなりそうですね。

部品は色々変更する必要がありますが、将来的なアップグレードは可能です。

私はTRP SPYERで困りませんが。

ホイールはスペシャ完成車によく付いているAxis製のElite Disc というモデルです。スルーアクスル且つチューブレスコンパーチブル仕様となっており完成車付属品としては悪くはないと思います。

走った感じも、嫌な重さやコーナリングを邪魔するような挙動を感じないので、鉄下駄というほどダメダメなホイールではないような気がします。重量は計っていませんが。

レース用途でなければ、このまま使い続けても特に不満は出ないんじゃないかな?ってくらいにはよくできてます。ゆくゆくはチューブレス化もできますしね。

フレームの適合タイヤ幅が32mmまでですが、おそらく33mmまではイケます。33mmでチューブレスとなると、シクロクロス用などでそこそこ選択肢があるので、タイヤチョイスでかなり遊べそうな気がします。

それにしてもディスクブレーキ用ホイールはリムが黒一色のおかげで、下級モデルでもパッと見高級感があっていいですね。

今こそDB専用で、フル金色シャマルやフル赤色レーゼロなんかを復活させてほしいですね。

話がそれましたが、そんなAxisEliteDiscに装着されるのが、スペシャライズドのターボプロ26mmです。

実は使いたいタイヤがあったため、こちらは50kmも乗らずに交換してしまいました。特に可もなく不可もなくな普通のタイヤだったと思います。

ハンドル・サドル関係は人それぞれだと思うのであまり言及しませんが、初心者ライダーが快適に乗れるような無難なチョイスだと思います。

上ハンがアップライズしているハンドルは少々使いづらい気もしますが……

完成車のままで乗ってみて………

さて、こんな感じの構成のELITE完成車ですが、まずはポジションだけざっくり合わせて乗ってみました。

Future Shock周りの部品の組み換えでハンドル高を下げ、サドル高をレース用マシンからちょい下げくらいにセッティングしています。

この、組み替えでハンドル高を下げられる仕組みはいいですね。どんなハンドル高でもトップキャップとステムは面一です。美しいです。

ステムだけは、よりハンドルが遠くなるように長いものに変更しています。

さて、各メディア記事では「異次元」だの「ロードバイクの域を超えた」だの言われている新型ルーベの「現実」ははたして如何なものなのか……フロントサスを搭載したド変態ロードのその実態を丸裸にしてやりましょう!ド変態を丸裸はよろしくない

「異次元の乗り心地だ!ロードバイクの域を超えた別の乗り物や!!」

はい、圧倒的な快適性に衝撃を受けました。

このブログはただの個人ブログですので宣伝をすることはありません。

本当に、純粋に、衝撃を受ける乗り心地でした。いや、衝撃はないのか、衝撃のない衝撃……ややこしい

おそらくFuture Shockだけではなく、シートポストのしなりや26mmと太めなタイヤであること、厚手のバーテープなど全てが作用してのこの乗り心地なのだとは思います。

しかし、こと走りの安定感に関してはFuture Shockの恩恵が大きいでしょう。

考えてもみてください。20mmトラベルのサスペンションですよ。

たったの20mm? 2cmだよ?って思っている方もいるかもしれませんが、ロードバイクにとっての2cmは大きいですよ。

走っているときに目の前に2cmの段差などががあったらどうしますか?簡単に避けられるなら避けますよね。

それは、その2cmによって引き起こされるダメージやリスクを避けることにほかならないわけですが、避けるということは微々たる差ではあるものの、直線で進むより長い距離を走るわけです。あるいは、衝撃を吸収しようとお尻を浮かせたり、足を止めれば、それは減速を意味します。

新型ルーベは他の多くのロードバイクより、直線に進むことができ、減速へつながる行動も減らすことができるのです。

あるいは、同じ道を同じように走ったときには、他のバイクより体へのダメージを抑えて走ることができるわけです

一点だけ気を付けたいのが、Future Shock は、路面の段差やひび割れなどから来る、ガンガン、ゴンゴン、といった感じの衝撃を、丸くするとか角を取るとかいう次元ではないくらい綺麗にいなしてくれるのです。

しかし、路面から細かく伝わるロードノイズのような微振動、ブルブル感ってやつに対してはあまり強力には働きません。

このあたり、サスを柔らかくすると、より小さな衝撃にもアクティブに動くような感じになるのでしょう。その代わり、硬いサスの方がより大きな衝撃に対応できると……一長一短ですね。

ロードノイズなんかはタイヤ幅を換えるとかなり変わりますから、そちらに役割分担したのかもしれませんね。

28mm幅のタイヤにすると、印象が変わってくると思います。

というか、それこそ以前のゼルツの内蔵フォークの方が微振動の減衰には効果があったのでは?ゼルツとFuture Shockのダブル搭載フロントフォーク……ありでしょ。

衝撃吸収機構をFuture Shockとシートポストに集約しているおかげか、フレーム自体の軟らかさ・しなりのようなものは感じません。

ペダルを踏んでチェーンを引っ張り後輪を回すという力の流れの中には、力が逃げていると感じる部分もなく、シッティングでもダンシングでもフレーム自体には確かな剛性を感じられました。

ホイールをより軽くて硬いものに換えてしまえば、レース用途だってバリバリこなせてしまうでしょう。

もちろん、ライドテクニックが備わっており、身体も鍛えられているプロやシリアスレーサーの方々は、より高剛性で軽量なモデルや、エアロロードなんかの方が速く走れるのでしょう。

しかし、たまにレースやイベントに出たりするよ~っていうホビーレーサーの皆様には、より速く走るためのエンデュランスロードという選択もあるかもしれませんよ。

そこまでガチで走り込んでないけど、距離の長いレースや、路面の荒れもある公道でのレースにもたまに出るよって人には、より現実的な選択肢となるかもしれませんね。

新型ROUBAIX まとめ

他のロードバイクと比較して、圧倒的に優れている安定感・安心感は、ロードバイクに慣れていないビギナーの方や、フィットネスやロングライドメインで乗りたいという方にとって、最良の選択肢の一つだと自信を持っておすすめできます。

はじめてのロードバイクあるあるの「ハンドルがとられて怖い」「どこそこが痛い・疲れる」なんて悩みに囚われることなく楽しい自転車ライフをスタートできるかもしれません。

フロントフォークのサスとシートポストのしなりさえあればいいわけだから、フレームはぶっちゃけアルミでもいけそうですよね。

アルミルーベがあれば最強のエントリーロードになれそうな気がするんですけどねぇ。

その一方で、本気の走りにも確実に応えてくれるフレームの剛性を併せ持ち、ホイールやブレーキのグレードアップでさらに運動性能を向上させられる「新型ROUBAIX」は、スペシャライズドが誇る最新のエンデュランス”レーサー”なのでした。




2019年6月23日追記

グラベルロード化後の長期インプレッション書きました


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