knog pwr road [ノグ パワーロード] を導入して2ヶ月使った感想

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今回はルーベに乗り始めると同時に新調したフロントライト、knog pwr road [ノグ パワーロード] についてのお話です。結論から言いますと、素晴らしいライトだったのでそのレビューを書き記したいと思います。

ライトのレビューと言えば、キャットアイとレザインの製品はネットでよく見かけますが、ノグのライトの記事はあまり見かけませんね。

ノグのフロッグというライトが流行ったのは10年程前でしょうか。LED基盤をバンド一体型のシリコンケースで覆ったその斬新なデザインに一目惚れして、私も衝動買いした記憶があります。

一世を風靡したフロッグのインスパイア系ライトは今では100均でも見ることができ、自転車ライトの一つのスタイルを作り出したといっても過言ではない偉大なライトでした。

そんなノグが満を持して世に送り出してきた新たなライト、新たなスタイルが「PWR」シリーズです。

この「PWR」シリーズのコンセプトやデザイン、機能性にビビっと来るものがあったため、ルーベに付けるパーツや備品を買うついでに、ついうっかり買ってしまいました。自転車一台買っているんですから、ライトの一つや二つ誤差みたいなもんです(笑)

12月末に購入してから約2ヶ月ほぼ毎日使用していましたので、このライトの使い勝手や長所・短所について御紹介したいと思います。

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knog PWR シリーズのコンセプトとラインナップについて

まずはこのPWRシリーズについてざっくり御紹介します。

PWRでパワーと読ませるようですが、公式サイトやパッケージでも”PWR”になったり”pwr”になったりで表記が安定しません。なんとなくモヤモヤします。

そんなPWRシリーズは、用途に合わせてバッテリーとライトを組み合わせて使用できるモジュラー式のライトという、珍しいコンセプトを掲げています。3種類の明るさのライトモジュールと3種類の容量のバッテリーを組み合わせ、ランタイム・明るさ・ボディサイズを自分の用途に合わせて選択する事ができます。

パッケージの側面に分かりやすい図説と表がありました。

600ルーメンのライトならば、バッテリーを大容量の物にすれば7時間保つようになるようです。600ルーメンは最大光度ですから、もう少し光度を落としたモードを選択すれば、夜通し走るような使い方にも対応できそうですね。

あるいは、ランタイムは短くていいけどとにかく明るいライトが欲しいなんて方には、最大1800ルーメンのライトモジュールに低容量バッテリーを組み合わせるなんて使い方もできます。その場合、持続時間は短いながらも、同クラスの明るさの他のライトに比べてボディをコンパクトにすることができますね。ニッチな需要をカバーしてくれそうです。

各モジュールはそれぞれ単品で買うこともできますし、高光度×大容量・中高度×中容量・低光度×低容量のそれぞれの組み合わせに、マウントやケーブル類などを加えたパッケージとしても販売され、それぞれマウンテン・トレイル・ロードの呼称が与えられています。

今回私が購入したのは、低光度×低容量のPWR road(パワー ロード)というパッケージです。

と、ここまでではただのモジュラー式のライトに過ぎません。便利ではありますが、商品としてそこまでキャッチーなわけではないですよね。ノグが謳うパワーシリーズのウリはここからです。

なんと、このバッテリーモジュールを共有できる様々なアクセサリーをラインナップしていくらしいのです。そんなもの使うかどうかはわかりませんが、商品コンセプトは面白いですね。

ある意味では乾電池への原点回帰のような……そういえばバッテリーモジュールの形状はまさにただのでかい乾電池のような気も……

予定ではブルートゥーススピーカーやランタンなど、アウトドア用品を揃えていくようですが、日本の公式サイトではまだ登場していません。しかし、オーストラリアの本国サイトでは…………

え? え? あれ?? なんにも出てないよ?

なんということでしょう。パワーシリーズ発売開始からもう1年半経っているのにライト以外のモジュールが全く発売されていません。

ノグの社内には冷静な判断ができる遊び心のわからない偉い人がいるようです。残念です。出ても買わんけど。

しかし、パワーシリーズのウリはまだまだあります。標準で付属するマウントが、このようにオフセットしている物なのです。

これは取り付け方次第で、ハンドル周りの一体感を向上させられるかもしれません。サイコンとライトの取り付け方に関する美的感覚と使い勝手は人それぞれですが、私は全てがステムの延長線上、ド真ん中に収まっているのが好きなんです

センター集約化についてはレックマウント+キャットアイライトという定番セットもありますが、チャレンジなくして成長も成功もありません。冒険用自転車を作っているのですから、機材でも冒険してなんぼです。

サイコン+ライト集約化作戦については後述します。

さらに、このシリーズのもう一つのウリとして、ライトモジュールをパソコンと接続し、発光モード構成を変更することができるのです。この機能のあるライトが世にないわけではないかもしれませんが、メジャーどころの他のライトには無い機能です。

「モードメーカー」というパソコン上のアプリケーションで発光モードを変更できるのですが、この機能に関する情報は異様に少なく、国内公式サイトには「現在準備中」としか記されていません。最悪です。ですが、英語版のアプリケーションを使えるらしいという情報になんとか出会えたため、こちらも冒険覚悟で使用してみました。

なかなか面白いコンセプトと意外な機能性を併せ持つPWRシリーズですが 値段的にもスペック的にも最も需要があると思われる ” road ” モデルについて、実際の使用感を報告していきます。 

ライトとしての基本性能~明るさ・ランタイム・操作方法など~

PWR road の最大光度は600ルーメンです。実際に使用してみた感じだと、街頭一つ無い深夜の真っ暗なサイクリングロードでもとくに不安は感じない明るさと照射範囲でした。都市部での日常的な使用では、600ルーメンのマックスモードの出番はまずなく、ミドル・スタミナで事足りると思います。

標準で設定されている動作モード

上から点灯3パターン、点滅3パターンです。都市部での日常的な使用では、600ルーメンのマックスモードの出番はまずなく、ミドル・スタミナで事足りると思います。

私は通勤に片道15分程度の自転車通勤をしていますが、3週間の間、平日に毎日ミドルモードで運用すると、14日目に電池切れになりました。概算ですがミドルモードのランタイム4時間のところを3時間半ということですから、製品仕様に通りということで良いと思います。3350mAhとPWRシリーズ最小のバッテリーですが、夜通し走るようなことがない限りは、必要にして十分なランタイムが確保できていると思います。

照射範囲に関しては、配光に無駄のない横長の楕円配光を謳っていますが、よくわかりませんでした。普通の丸形配光より広範囲に照射しているような感じはしますが、楕円かどうかの判別はつきません。上下方向の光の拡散が抑えられていれば、対向車への眩惑は低減しているかもしれませんが、どうなんでしょうかね?

スイッチなどの物理ボタンの類は一切無く、ライトとバッテリーを「ひねる」ことが唯一の操作アクションになります。長押しならぬ”長ひねり”でライトのオン・オフ、”短ひねり”で発光モードの切り替えが行えます。

この”ひねる”という動作はグローブを付けていても確実に操作できるため、使い勝手については申し分無いです。

一方で、ひねり機構や接点のあたりがでるまでは「一度のアクションで発光モードが2度変わる」「消灯させるつもりがモード変更になる」などの誤動作が見られました。1ヶ月程経つと誤動作がほぼなくなりましたが、これは個体差があると思います。

ライトとしてのスペックや使い勝手は特に問題ないレベルでまとめられていますが、一点だけ気になったのが、充電の方法です。

充電時はライトとバッテリーを一度切り離し、バッテリー側のmicroUSB端子に充電ケーブルを繋ぐことになります。

バッテリー先端が一段細くなっていて、そこにライト部が被さる形で嵌まり込んでいるわけですが、ここの接続がとてつもなく固いです。オーストラリアのメーカーですから、あちらの人のパワーなら特に問題はないのかもしれません。

表面が滑らかな円筒形のモジュールはただでさえ力を入れ難いうえに、前述したスイッチ機構があるため、捻るような力のかけ方ができず、まぁとにかく固いです。しかし、パッキンがしっかりしている現れでもあるので、防水性に問題はないでしょう。

ライトの基本的な性能・使い勝手はこのような感じで、特に問題なく、安心して使用できるものです。ライト自体は以前から作っていますからね、本体部分の完成度はバッチリです。

それでは、ここから先は私の購入動機となった「マウント形状」と「モードメーカ」について報告します。

サイコン&ライト集約化作戦

先程も述べましたが、私はハンドルの中央、ステムの延長線上にライトとサイコンが配置しているのが好きです。ルーベに使用するサイコンはパワーもルート表示もいらないので、シンプル&高寿命のキャットアイ:マイクロワイヤレスというモデルです。メーカー純正のアウトフロントブラケットを使ってハンドルに固定しています。

このブラケットを使ってステムの前方にサイコンが来ているわけですが、PWR road のサイドマウントといい感じに組み合わせて、ライトをステム下側にマウントしようというのが、集約作戦であります。

早速取り付けてみましょう

こいつらが

こうよ!

うん、なかなかいい感じにまとまっています。美しいじゃないですか。レックマウントを使用するよりかなりシンプルに仕上がっています。

だがしかし、実走時に問題が発覚しました。

ステムと干渉するため、ライトをこれ以上下に向けることができません。これ位の角度だと対向車へはハイビーム状態となってしまい、尚且つ足元の照光も心許なくなってしまいます。

この配置を実現するためには、ステム角が大きなものに変更し、ステムを水平にするしかないようです。ステムに角度がつくとヘッド部分との干渉も考慮しなければなりませんので、ハンドルを高くするか、ステムを長くするといった対応を取らねばならないかもしれません。

わざわざこのためにステム変更とポジションを弄るのは流石にバカらしいのできません……集約化プラン①は失敗に終わりました。

そうです、これはあくまでもプラン①です。理想形ではありましたが、もしもに備えてのプラン②が控えているのです。抜かりはありません。

 

集約化プラン② 発動!

これならライトの角度問題は解決ですね、どこにも干渉せず、最適な角度で照射できます。

え?サイコンは諦めたのかって?そんなことはありません。

サイコンにはステムに避難してもらいました。キャットアイの標準ブラケットはバンドに対してマウント部分の角度を90°刻みで変更できるため、ハンドル・ステムの両方に取り付けられるのです。プラン①に比べるとライトの存在感が大きく、スマート感に欠けますが実用性には代えられません。

しかしながら、この状態でも1点だけ問題があります。キャットアイのこのてのサイコンを使ったことある方なら分かるかもしれませんが、液晶画面の視野角が極端に狭いのです。ロードバイクに乗って、前傾姿勢で頭が少し前に出た状態でステム上のサイコンを見下ろすと、ろくに文字が読めません。

今回は苦肉の策創意工夫で液晶角度問題を解消しています。ブラケットとステムの間、コラム側に厚紙を挟み込んで、液晶画面の角度をある程度補正しています。

これで通常の使用において問題はなくなりました。次の一手に移るまではとりあえずこれで凌ぐことにしましょう。

こうして、ライト&サイコン集約化に一応成功したわけですが、走行中に視界の端に映るコクピット周りが左右対称なのは非常に気持ちよく、社外マウントなどを別途購入することなくこれを達成できるのは、”knog pwr road” の優れている点だと思います。

 「Knog ModeMaker」が実現する理想のフロントライト

PWRシリーズの特徴的な機能であるPCでの発光モード作成ですが、結論から言うと、この機能がないライトはもう使いたくなくなるくらい便利です。これはほんとにメーカー側がもっと大々的にウリとして謳うべきだと思います。

しかし、ノグの日本代理店であるダイアテックは全然やる気ないみたいで、ModeMakerについてはいつまでも準備中の表記のままで、2018年に新しくラインナップに加わった大光量×大容量バッテリーモデルの製品ページでもそれは変わりません。

しかし、実は本国サイトからBETA版としてリリースされているModeMakerアプリが使えるのです。アプリは英語ですが日本国内で販売しているものでも問題なく使えます。

英語版といっても全く英語の知識は必要ありません。アプリ自体の操作はかなり直観的に行えますが、せっかくですのでModeMakerアプリの運用方法について簡単にご紹介します。少しでも宣伝になったならお金ちょうだい、ダイアテックさん。

まずは下記のリンクからModeMakerをダウンロードしましょう。ページ中程に「Download MODEMAKER APP (BETA)」というバナーがあります。

Modemaker - Knog

ダウンロード・インストールしたものを開くと以下のような画面になります。

いちいちログインを求めてきます。この時点で99%の人が本国ノグのアカウントなんて持っていないでしょうから、大人しく[register]からアカウントの登録を行いましょう。メールアドレスとパスワードを設定するだけですので、大した手間ではありません。

そして、無事ログインを済ませるとこの画面になります。

最も大きく区画されている右側の部分に、ライトの設定を追加していく形になります。まずは点線で囲まれた大きな”+”をクリックしましょう。次のような画面になります。

またなんか登録か!?って感じですがご安心ください。ここでライトモジュールをPCとケーブルでつなぐと、ライトの種類を認識して、表示してくれます。あとはライトの名前、というより発光パターンの名前をつけましょう。一つのライトに対して、アプリ側では複数の設定を保存しておくことができるため、用途に応じて発光パターンを書き換えることができます。

私の場合は「the light」と「the light2」という2パターンを保存しています。街乗り・通勤用の「the light」と サイクリング用の「the light2」 です。なぜわざわざ分けているかは後述します。

ライトネームを登録するといよいよ発光パターン設定画面になります。

この画面での操作は非常に単純で分かりやすいです。ずらっと並んだ各マスはライトの発光・点灯パターンとなっており、マウスカーソルを乗せるとそのパターンで光ります。任意のパターンを左側の”+”までドラッグドロップすればパターン登録は完了です。最大8パターンまで登録でき、発光時に”短ひねり”を行う度、上から順にパターンが切り替わっていきます。

さらに、各発光パターンはカスタマイズができます。detailsボタンを押すと調整ウィンドウが開き、スライダーで光の強さと点滅速度を変更できます。

ちなみに、点灯パターンはhigh・medium・low・onの4種類があり、onだけは光量が7段階で調整できます。また、点灯パターンは11種類あり、全て点滅速度の調整ができます。

発光パターンの組み立てが終わったら[upload]を押せば、ライトに設定が転送されます。アプリの機能としてはこのような感じです。

このModeMakerの素晴らしいところは、「点滅機能をオミットできること」です。

先程も述べましたが、市街地での通常使用であれば、medium~low(eco)相当の光量で充分です。道の明るさによって光量を切り替えて使う感じになりますが、標準設定でlowからmediumに切り替えるには、幾つかの点滅モードとmaxモードを経由してやっとmediumにたどり着きます。

その間、何度もクリクリと”短ひねり”動作を繰り返し、つい行きすぎたらもう一周です。このライトに限らず、世のライトの大半はボタンを押す度にパターンが変わる方式を採用しており、明るさの切り替え時には点滅モードを経由しなければならない物が多いです。

夜間にある程度以上の光量のライトが点滅するのは、対向車などにとても迷惑且つ危険です。

ModeMakerアプリを使用すれば、必要な光量の点灯モードだけで運用することができ、必要に応じて1回だけ切り替えながら使用することができるのです。夜間に走る方には、細かいことですが、気の利いた機能として非常にお勧めできます。

逆に、昼間の峠などでは、ブラインドカーブの先の対向車へカーブミラー越しに存在をアピールすべく、点滅させながら走ることもあります。ですのでサイクリング用のパターン設定には、点滅1種類に光量別に点灯3種類で組み立てており、用途に応じてこれら二つの設定を切り替えて使用しています。

ModeMakerアプリは無ければ無いで気になるものではありませんが、一度使ってみると、ライトの使い勝手を大幅に向上させてくれるとても便利なツールでした。

まとめ ”knog pwr road” のすすめ

長々とレビューしてきましたが、機材についてあれこれ弄るのが好きな方には、取り付け方や発光パターンで遊ぶことができるなかなか面白いライトだと思います。

また、そういったことに興味なくても、ライトとしての基本性能は申し分なく、デザイン性にも優れているこのライトは万人にお勧めできる一品だと思います。

公式からバッテリーを共通とするその他のアクセサリーが発売されることは恐らく無いと思いますが、各ライト・バッテリーを追加で単品購入し、必要に応じてライトのスペックを調整することは可能です。

気になるお値段ですが、国内では大体1万円ほどの価格です。海外通販だともう少し安くなるんでしょうか。私はPBKで7500円程度で購入しました。

おそらく国内で最も長いknog pwr road のレビュー記事でした。皆さんもぜひこの春にライトを付け替えてみてください!

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